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播岡敏弘

WEB展覧会

播岡敏弘

ラショウモンカズラ

 
ラショウモンカズラ
 
ラショウモンカズラ
 
ラショウモンカズラ
 
ラショウモンカズラ
 
ラショウモンカズラ
この花は「ラショウモンカズラ 」(羅生門蔓)です。京都植物園で写しました。羅生門と聞きますと、魔界京都では渡辺 綱が鬼女の腕を切り落としたという話があります。この花がなぜ毛むじゃらの鬼の腕なんて怪奇な名になっているのだろうと不思議に思っていました。文献では“Meehania urticifolia”とありますが、和名が“ラショウモンカズラ”となっています。原色牧野植物図鑑ではMeehania urticifolia MAKINO とあります。そして太い花冠と京都羅生門で渡辺 綱が切り落とした鬼女の腕になぞらえたとしています。それでも納得しません。よく見ると同じ種のシソ科の花に比べると、花自体も大きく、花自体に細い毛むじゅらにして、2本ずつ並んで、太くて長いので、この名が付けられたようです。それにしても私は納得しませんでした。
羅生門については、もともと羅生門を舞台とする筋立の者がありました。之は戻橋から羅生門に話や伝説が移りました。当時羅生門は荒れ果て、「死体の捨て場」になっていました。京は百鬼夜行し、鬼女も出る伝説に移り変わり、「能の一」として羅生門と鬼女が有名になりました。戻橋で小百合が綱に「これから五条に行きまする」と嘘をつくセリフがありますので、どちらが先かわかります。
丁度、今年“都をどり”があって「戻橋鬼女伝説(もどりばしきじょはなし)」を観ました。浄瑠璃によって上演されました。渡辺 綱(源頼光の家来四天王の一人)が戻橋の通りがかり、美しい小百合(さゆり)という扇折り職の女性に出会いました。堀川の影に落ちたその女性の鬼女の姿(水鏡の段は伝説によく使われています)を見破り、斬り合いが始まります。空を飛んで、北野の屋根で綱が鬼女となった小百合の右腕を切り落とします。切り落とされた右腕ははや毛むじゃらな茶色の鬼の腕に化していました。
これでは私の話になりません。小百合の着物の色や柄がこの花と同じようにしていました。鋭利な綱の名刀は一刀両断に、同じ色合いの袖元から白い手と共に切り離された瞬間の腕の形だ!それがラショウモンカズラだ! と独り合点をしている次第です。
注1 渡辺 綱…953-1025、平安中期の武将
注2 戻橋…一条戻り橋
注3 北野…北野天満宮 (菅原道真公(845-903)を祀る、学者、政治家
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